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| 記者会見で喜びの表情をみせるジャン・ユジィンさん |
表彰式に続いて別室で行われた、運営委員長、審査委員長、審査副委員長、入賞者(1~6位)が参加した、第6回仙台国際音楽コンクール、ヴァイオリン部門記者会見の模様をお伝えします。
まずは、海老澤敏運営委員長のご挨拶から、記者会見がスタートです。
先程の表彰式の時もおいでいただいたと思いますが、予選、セミファイナル、そして今回(のファイナル)と、3日ずつで大変な激戦でもありました。私は少しご挨拶をするだけで、内容的なことは審査委員長、副委員長にお願いしたいと思っておりますけれど、いろいろとご質問があったら、受賞されたコンテストさん達もいらっしゃるので、よろしくお願いいたします。
続いて、堀米ゆず子審査委員長からコメントがありました。
初めて行なった審査委員長の仕事が無事終わりまして、本当にホッとしております。とにかく、課題が難しくて、かつ沢山あったこと。それによって、もしかしたら出場者の申込が少なかったかもしれなかったり、40名(当初の出場予定者)のところが32名になったりと、いろいろハラハラした部分もあったのですけれど、いざ始まってみると皆さん、すごくレベルが高くてびっくりしました。シューマンをこなすのも、バルトークをこなすのも、またメンデルスゾーンもすごく難しいんですけれど、こんなにきちんと挑戦してくれたんだなと思って、皆さんにありがとうと申し上げたい感じです。先ほども表彰式で申し上げた通り、やはりこれからなんですね。オーケストラと共演できたという機会を体で覚えていると思うので、これを活かして、これからの糧にしてもらいたいと切に願っております。おめでとうございました。記者の皆さんも長い期間全部聴いていただきました。またその感想も是非うかがいたいなと思っております。
次に堀正文副審査委員長からコメントがありました。
こんばんは。今回は(私にとって)久し振りの国際コンクールということで、日本音コン(で審査をして)から20年来、全く審査はする気がないというか、あまり携わりたくないというのがこれまでの真意でした。まあ、いろいろ理由があります。久し振りのコンクールの審査ということで、私自身は少しフレッシュで新しい気持ちです。また、特に仙台というのはコンチェルトのコンクールというのが昔からのスタイルと聞いていましたし、実際そうなっております。今回は審査委員長にお世話になりまして、プログラムも興味深いものとなり、(若い人が)プロになるにはすごく考えられたチョイスだと思いました。コンチェルトだけではなく、予選には僕の好きなモーツァルトも入っていて、かたやバルトークの技術的な要素もあり、全く両サイドの要求が入ったプログラミングで、とても素晴らしいチョイスだと思います。ブラボー!です。私も同意するということで、決まる前にお伝えしておりました。これだったら、(予選の課題曲だけでもコンテストの技量が)十分分かるのですが、このコンクールの特徴として、セミファイナルではシューマンとヴィルトゥーゾピースが入っています。これでまた更に、もっと違う技量や音楽性を見ることができます。次にファイナルですが、それまでの審査結果を持ち込まないというのがこのコンクールの特徴で、各過程の点数のトータル制だったら、また違う結果が出ていたかもしれません。でも、ここにいる6人はその都度、その都度生き残ってきた訳で、もしどこか弱いところがあれば、そこでバサッと切られていたでしょう。総合的に実力と幸運を兼ね備えた人達が選択された結果だと思います。今回は予選から、常にオーケストラが関わりました。予選のモーツァルト、アダージョとロンドでは、指揮者がいなくて、独奏者が指揮したり、一緒に演奏したりして、出場者の個性がそこでも出ました。オーケストラの人達にはとても大変だったと思いますが、とても興味深く聴かせていただきました。セミファイナルではシューマンを12回!これは大変なことで、どこのオーケストラもこんなに続けて演奏したことはないし、広上さんもここにはいらっしゃいませんが、本当にお疲れ様でした。でも、12回で終わりだと思ったら13回目も明日あるのですね。青木尚佳さんがガラコンサートでシューマンを演奏します。彼女は(セミファイナルの際)一番最初に演奏しているので、振り返ればもう一週間前のことで、随分間が空いているから大変でしょう。明日、何とか頑張って演奏してくれると思います。ファイナルのストラヴィンスキーをはじめ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチの2番のコンチェルト。これらも普段はあまり演奏される機会のない作品で、オーケストラも大変だったなと、私のサイドからは感想を持ちました。楽しく、また緊張感のある演奏で、私にとっては久し振りのコンクール、そして初めての仙台のコンクールに来ることができて、とても楽しかったです。シューマン12回というのは実際本当にきついです(笑)。演奏するのはもっと辛いですが、聴く方も・・・。まあ、そういうことで、感想です。
続いて、もう一人の審査副委員長、ロドニー・フレンド氏よりコメントがありました。
若いアーティストの皆様、本当におめでとうございます。今回、複雑かつ難しい作品が並びました。しかし、私達にとって大変興味深いところでもありました。今、小耳に挟んだところによりますと、全部で31の国と地域からの皆さんがこのコンクールのために、応募なさったということです。その中には、大都会に住み、実際に素晴らしいアーティストやオーケストラを生で聴くことができる人もいれば、そういったものへのアクセスがない人もいるかと思います。また、シューマン、バルトーク、これらの作品を実際、生で聴く機会というのは本当に少ないでしょう。多くの方々がこれらを、レコーディングで聴くのではないでしょうか。モーツァルトでさえも、同じことが言えると思います。実際、私自身もこの前まで、それほど数多くこれらの作品を聴いた訳ではございません。全てのレベルがかなり高いものを維持していたことを私は非常に嬉しく思います。そして、私の長年の友であります堀米ゆず子さんをはじめ、今回選ばれた審査委員について、非常に感銘を受けました。皆さんとても正直で、全ての意見が完璧に同じという訳ではありませんが、同じ方向を見ながらコンテスタントのことを常に第一に考えて審査をしてくれる。そんな素晴らしい審査委員に恵まれました。私自身、皆さんの喜び、あるいは苦しみというものを、自分のものとして強く感じる日々でした。私は今回選択された全てのプログラムについて、どれも非常に興味深く感じました。最初、ロンド、アダージョというとてもゆっくりで美しいところから始まりましたが、それを演奏するコンテスタントの皆様は全員文化的背景が異なる訳です。そういった人達が、この同じ作品に挑んでいく。それは決して容易なことではなかったと思います。そこでは、コンテスタントひとりひとりが個々のアーティストとして、今後これから進んでいく上で大変大きなものを得たのではないでしょうか。オーケストラと何度もリハーサルをし、共演をしたということ。これは決して簡単なことではなかったと思います。同時にオーケストラにとっても、12回もシューマンを演奏する!実は私自身オーケストラの中で弾いてまいりましたから、それがいかに大変なことか・・・。12回目なんて、とんでもないこと。そんなに弾けるのだろうかと思いました。今、私が何歳かということを言及することは避けますが(笑)、1975年、ヘンリク・シェリングの下、ロンドンでこの作品を演奏するオーケストラの中にいました。そして、それが録音されたのですが、シェリング自身この作品が大好きだったのです。堀米さんからこの曲が課題曲に選ばれたと聞き、その事を思い出しながら、もう一度楽譜を取り出し、この作品を復習しました。テンポがどうだったか、どんな感情が込められているか、どんな雰囲気なものか・・・。それを復習して、今回オーケストラと皆さんの演奏を聴くにつれて、段々この作品が好きになって、より深い愛情を抱くようになりました。そして、ファイナルで演奏されたメンデルスゾーン。これもまた、最も大変な作品なのです。私自身の意見として言わせていただくと、皆さんは本当に素晴らしい演奏をしました。どのような展開にしていくか、そしてテクニックも非常に難しいのです。最初の2小節から最後まで、決して気を抜けない厳しいテクニックが続いていく、しかしながら同時に喜びにあふれた部分もある。皆さんは素晴らしい演奏をされたと思いますし、本当にこれからの希望に満ち、幸せな瞬間を今迎えていると思います。もちろん100%ハッピーとまではいかないかもしれませんが、是非、今のこの時間は100%ハッピーな気持ちを楽しんでください。そして、皆様、ありがとうございました。
審査委員の先生方、長時間の審査、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
引き続き、第1位から6位までの入賞者の喜びの声です。
第1位 ジャン・ユジィンさん(韓国)
このコンクールは他のコンクールのプラグラムと異なり、沢山の協奏曲を弾かなければならないという点で特別なものでした。事前にいろいろな全てのことを勉強しなければならなかったのですが、オーケストラと共演できるということは、非常に大きなチャンスだと感じました。ここに来られましたことを非常に名誉に思います。とても大変で長いコンクールでしたけれども、ここで毎週オーケストラと共演できましたことは本当に素晴らしいことでした。皆様に感謝いたします。
第2位 スティーヴン・キムさん(アメリカ)
このコンクール・・・とても大きなコンクールだと感じていました。そして、私は日本に来るのが今回初めてもありました。非常に楽しく、とても良い時を過ごさせていただきました。前の方もお話しされていましたが、(このコンクールは)オーケストラと共演できるというのが非常にユニークな特徴だと思いました。とても大変でしたが、本当に素晴らしい体験をさせていただいたと思います。
第3位 青木尚佳さん(日本)
皆さん、言いたいことは同じだと思うのですが、シューマンのコンチェルトを弾く機会は今までにもなかったし、この先音楽人生の中で何回弾けるかわからないですよね。シューマンを弾けたことは本当にいい勉強になったし、すごくいい思い出になりました。明日(ガラコンサート)もまた弾く機会を頂きましたが、何せ弾いたのがもう1週間以上前なので、明日はどうなってしまうかわかりません。でも、シューマンを弾き終ってから今日に到るまで、ずっとシューマンが頭から離れません。朝起きても2楽章が流れてたり、先の練習をしなければと思ってもシューマンがずっと流れていたりしたので、それほど美しい曲で、本当にいっぱい悩まされて・・・・。この1週間で3曲(明日を含めて4曲になりますが)のコンチェルトを弾いた自分を誉めてあげたいです。
第4位 アンナ・サフキナさん(ロシア)
まずはじめに申し上げたいです。皆様本当にありがとうございました。今回も私は聴衆賞を頂くことができました。前回に続いて2回目なのですが、私にとってこの聴衆賞を頂けたという事が何よりも嬉しいことでした。この様な賞は、たぶん他の国ではなかなか頂けないのではないかということで、私にとってはこの仙台が特別なコンクールとなっております。コンチェルトを短期間で3曲続けて弾かなければならない、3週間の間に勉強しなければならないということは、私にとって大きな経験でした。ですが、本当に素晴らしい音楽家の皆様とステージを共有できたということは、私にとってとても大切な思い出になります。素晴らしい経験でした。仙台という街が私は大好きです。今年もこの街に帰ってこれたことをとても嬉しく思っています。日本大好きです。仙台大好きです。そして、日本の聴衆の皆様の事も心から尊敬しております。本当にありがとうございました。
第5位 メルエルト・カルメノワさん(カザフスタン)
はじめに皆様にありがとうございましたとお伝えします。私は日本に初めて来て、こんなに素晴らしい国ということが分かり、大変嬉しく思っております。今回はどれも今まで演奏したことがない曲でしたが、こんなに素晴らしいオーケストラと一緒に演奏ができたことを誇りに思っております。
第6位 岡本 誠司さん(日本)
岡本です。この第6位という順位が悔しくなかったかと言われれば、少し悔しくはあるのですが、でも今回コンクールに参加できて、ファイナルにまで行って、コンチェルトを沢山演奏させていただけたことは、本当に私の中でも幸せな時間でした。今回の3週間の中で経験できたこと、そしてそこから学んだこと、吸収したことも多かったように思います。まだまだこれからいろいろな事に挑戦していきたいですし、どんどん変化、進化していければいいかなと思います。またこの仙台の地にも来たいなと思っております。オーケストラの皆様、審査委員の皆様、ボランティアスタッフの皆様、その他の皆様、本当にありがとうございました。
※この後、質疑応答の時間がありましたが、その内容は明日以降、お伝えします。
皆さん、本当におめでとうございました!
広報宣伝サポートボランティア 岡












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