楽しい時間はすぐ過ぎるもので、「せんくら」2015(仙台クラシックフェスティバル2015)も2日目を終了して、残すは10月4日(日)のみとなりました。本日のレポートも「完売」公演数のご紹介から始めます(10月3日(土)21:00現在)。最終日の日曜日、当日券が発行されるのは、最も多くて9公演となっています。エル・パーク仙台での公演は全てが「完売」となっているので、ご注意ください。
筆者は2日目、5公演を楽しみました。
10:45~ タン・シャオタン(ピアノ)
13:00~ ジュゼッペ・アンダローロ(ピアノ)
14:45~ セレーノ弦楽四重奏団
18:00~ 浅野祥(津軽三味線)&神田将(エレクトーン)
19:45~ 上原彩子(ピアノ)&渡辺玲子(ヴァイオリン)
山下一史(指揮)&仙台フィル
会場間を激しく移動していますが、時間的には全く無理のない余裕の一日でした。ざっと計算すると仙台市地下鉄を1400円分以上使っています。一日券(土日用640円)をフル活用できました。
タン・シャオタンさんは仙台国際音楽コンクールピアノ部門、第2回の優勝者です。私はその頃はまだボランティアをやっておらず、今回タンさんのライヴは初めてでした。ボランティア仲間からは物静かなタイプとうかがっていたのですが、終演後は笑顔で聴衆にも手を振って応えていたので、時がタンさんを社交的にしたのかもしれません。演奏は若々しく、常に前進を忘れない力強い演奏で、「熱情」ソナタの迫力は会場を興奮させました。アンコールも2曲サービスしてくれました。
ジュゼッペ・アンダローロさんは仙台国際音楽コンクールピアノ部門、第1回の優勝者。私はライブは2回目。最初に聴いたのは西江さんとのデュオでしたので、ソロリサイタルは初めてでした。プログラムはルネッサンス期から20世紀の作品まで、普段あまりプログラムには載らない作品を揃えて、楽しませてくれました。力強い打鍵の間に挟まれたピアニシモがハッとさせるほど密やかで美しく、印象的でした。最後のスクリャービン「焔へ向かって」は神秘的かつおどろおどろしさがある作品で徐々に盛り上がり、クライマックスは大音量で圧倒されました。終演後のカーテンコールでは、日本語でスピーチしたアンダローロさん。その日本語は発音が驚くほど自然で、日本を愛してくれていることを実感させてくれました。
セレーノ弦楽四重奏団は仙台フィルのメンバーから生まれたカルテットで、その後3人のメンバーが異動されたので、久し振りの再結成だったそうです。それでも4人の息はぴったり。グリーグの美しい旋律が満載の弦楽四重奏曲第1番とアンコールのグリーグの小品を楽しませてくれました。
エレクトーンの神田将さんを聴かないと「せんくら」を聴いたことにはなりません。今回私が選んだのは津軽三味線の浅野祥さんとの共演プログラムでした。一見異質に感じるエレクトーンと津軽三味線が見事に溶け合っていたのは神田さんの懐の深さと準備の賜物でしょう。浅野さんとの共演のためにエレクトーンの伴奏部を何日も徹夜して入力された神田さんには頭が下がります。プログラムもジャズから民謡、クラシックまで幅広く、浅野さんのスーパーテクニックを堪能させて頂きました。神奈川県民謡「いかとりの唄」では浅野さんの歌も披露され、痺れました!
この日最後は上原彩子さんと渡辺玲子さんをソロにお迎えした、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とヴァイオリン協奏曲の組み合わせという贅沢すぎるプログラムでした。イズミティ21大ホールは気持ちが良い位の満席。もちろん「完売」だったのですが、券を買って来場しなかった人もほぼゼロだったという事ですね。上原彩子さんのライブは初めてだったのですが、たたみ掛ける激しさのかたわら、細部のこだわりも並みでなく、フレーズの全てに表情が付けられており、ピアニシモもオーケストラにかき消されることなくしっかり聴こえてきます。あまりにも有名で聴き飽きる位の
このコンチェルトにこんなフレーズがあったのかという発見が沢山ありました。渡辺玲子さんの演奏も一見情熱に任せて弾いているように見えて、しっかり全体像がとらえられている聴き応え十分の演奏でした。お二人の驚異的なテクニックに支えられたアップテンポの熱狂的なクライマックスに、会場は感動に包まれました。
10年目の特別な「せんくら」もあと一日、皆様悔いのないよう楽しみましょう。
「せんくら」に夢中になっていて気付きませんでしたが、朝ネットを見たら、ハノーファーの「ヨーゼフ・ヨアヒム国際」でリチャード・リンさんがセミファイナルに進んで、ワルシャワでは「ショパンコンクール」も始まっていました。
広報宣伝サポートボランティア 岡

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