3月24日(火)、今回の「街かどコンサート」の最終回を聴いてきました。
~コンサートは夜のじどうかんで~
日時: 2015年3月24日(火) 18:00~18:45
会場: 虹の丘児童センター 遊戯室
出演: アンサンブル・フィドル
ナビゲーター: 渋谷由美子(ヴァイオリニスト・仙台国際音楽コンクール運営委員会委員)
これまでのレポートを読むと、毎回楽しい企画が続いていただろう今回の「街かどコンサート」。いよいよこの日で最終回を迎えました。会場は閑静な住宅街の中にある、虹の丘児童センター内の遊戯室でした。この児童センターのパンフレットには「いつでもだれでも みんなの遊び場です」と記されています。その言葉通り、スタッフの方も元気よく、開放された雰囲気がとても感じがよい児童センターでした。
プログラム
シゲチンスキー/踊ろう楽しいポーレチケ
フォスター/おお!スザンナ
アメリカ民謡/10人のインディアン
シャーマン/小さな世界
アメリカ民謡/聖者の行進
ファーマー/ホーム・スィート・ホーム
鷲見五郎編曲/ロング・ロング・アゴー変奏曲
アンコール
アナと雪の女王(合奏と合唱)
ではさっそく、内容をレポートします。
最初にナビゲーターの渋谷由美子さんから、このコンサートの目的や来年いよいよ開催される仙台国際音楽コンクールの紹介がありました。
街かどコンサートの内容紹介はこちら
まずは、この日出演のアンサンブル・フィドルをご紹介しましょう。フィドルとはヴァイオリンのことで、ヴァイオリンやピアノを楽しく学んでいる総勢22名の幼稚園児から高校生のアンサンブル集団です。普段は離れて練習していますが、この日のために仙台、山形、郡山、会津などから虹の丘に集結しました。前日高熱を出しても、一日で治して出演した高校生もいて、この日にかける皆さんの意気込みを感じました。写真はアンサンブルの中でまだ年齢が低い皆さんによる「踊ろう楽しいポーレチケ」と「おお!スザンナ」の演奏の様子です。小さい皆さんですが、ヴァイオリンはきちんと弾けており、合奏の楽しさが伝わってきました。
その後、渋谷さんからヴァイオリンという楽器についての説明がありました。
続いて、少しお兄さん、お姉さんも加わって、「10人のインディアン」と「小さな世界」そして「聖者の行進」が披露されました。皆さん、会場の雰囲気にも慣れたのか、ヴァイオリンの音もどんどん出てきて、艶やかになってきました。
続いて、高学年の皆さんによる「ホーム・スィート・ホーム」。この日は音楽家の玉木宏樹さん編曲のもので演奏されました。さすが高学年の皆さんは、早いパッセージも難なくこなします。この曲の懐かしいメロディーにしばし心を癒されました。写真ではよく見えませんが、この日のピアノ伴奏は本間葵さん。全曲に渡っての出演でした。音楽が本当に大好きだそうで、ヴァイオリンが休符の際に聴こえてくる清冽な音色のフレーズにそれも頷けました。
最後の曲の前に再びヴァイオリンという楽器の説明コーナーです。ここではヴァイオリンのサイズについて実演を交えて、説明がありました。まずは最も小さいサイズの1/16から。実演してくれているのは5歳のミュージシャンです!彼女は現在、一サイズ上のヴァイオリンに切り替えたのですが、この日は1/16サイズを紹介のためにわざわざ弾いてくれました。
1/16と1/10の比較です。1/16と1/10は日本生まれの楽器だそうです。世界的な音楽教育者の鈴木鎮一氏による「鈴木メソード」が、幼児の音楽教育のために開発したもので、渋谷さんが持つとその小ささがよく分かります。
そして、1/10も実演してくれました。左手で抑えるネックの幅が結構違うそうで、2つの写真を見比べると、それがよく分かります。
年齢が上がるにつれて、大きなサイズを使います。
そして、だんだん大きくなってきます。
1/2サイズを実演してくれました。
これが大人用の4/4サイズです。
これが、子供用の弓。本当に短いですね。大人サイズの弓では馬の尻尾の毛を200本も使うそうです。切ってしまって大丈夫なのかと不安になりましたが、続く渋谷さんの説明では、馬の尻尾の毛は人間の髪の毛と同じで、切ってもまた生えてくるそうなので、ホッとしました。
最後は全員で「ロング・ロング・アゴー変奏曲」が演奏されました。全曲通して、子供達の一所懸命さと音楽が好きなんだなという気持ちが音楽に表れていて、聴いている方も本当に楽しい気持ちになりました。
アンコールの「アナと雪の女王」。合奏と合唱です。前の方で聴いている会場の子供達も一緒に歌って、遊戯室は一体感に包まれました。皆さん、熱演をありがとう。
帰り道、虹の丘のとある花屋さんで第6回仙台国際音楽コンクールのポスターを見かけて、嬉しくなりました。第6回コンクールまであと422日です。
広報宣伝サポートボランティア 岡
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