2014年7月2日水曜日

片田愛理 ピアノリサイタル


第5回SIMC表彰式での片田愛理さん

6月30日、仙台市泉区のイズミティー21小ホールで片田愛理さんのリサイタルが開催されました。片田さんは第5回仙台国際音楽コンクールピアノ部門で第5位に入賞、日本からの出場者の中では最高位でした。現在東京音楽大学に在学中ですが、すでに他の多くのコンクールで入賞を重ね、演奏経験も豊富です。この日の主催は㈱河合楽器製作所で、舞台には高松のコンクールでも使われた最新鋭の"Shigeru Kawai"が燦然と輝いていました。


カワイコンサート
片田愛理 ピアノ リサイタル

プログラム
 ハイドン/ピアノソナタ 変イ長調
 ショパン/舟歌 作品60
 ラヴェル/「鏡」より 悲しい鳥たち
              道化師の朝の歌
 ショパン/24の前奏曲 作品28
 アンコール
   山田耕筰・三宅榛名/赤とんぼ変奏曲


片田さんの演奏は派手なしぐさや表現はありませんが、テクニックは安定していて、ところどころに変化を持たせた歌い回しに魅かれます。前半のハイドンからラヴェルは片田さんの端正ながらしっとりした表現と、このピアノが持つきらびやかな音色が相乗効果を発揮して、惹きつけられました。

後半のショパン、プレリュードは片田さんの集中力が一段と増して、音楽がグッと凝縮されました。24曲が一つのコンセプトの下で弾かれ、統一感や大きさを体感させて感動に導いてくれました。「雨だれ」のスケールが大きい堂々とした演奏は特に印象的でした。アンコールの「赤とんぼ変奏曲」は清潔感とピアニスティックな面白さが共存する、片田さんの良い面がとてもよく出ている演奏で、この日出色の出来栄えではなかったかと思います。

片田さんはあと9ヶ月で大学卒業の時を迎えます。これからの年月によって、音の深みや音楽への凝縮感が一層増していけば、きっと日本を代表するような素晴らしいピアニストになっていかれるでしょう。片田さんの公演チケットの入手が困難な時代になった時、彼女の初めての仙台公演を聴けたことを人に自慢したいと思います。

コンクール入賞者の集合写真(片田さんは左から3番目)

片田さんはアンコールの前にマイクを手にして、この日のリサイタルにかけた想いと昨年の仙台国際音楽コンクールでの思い出を語ってくれました。コンクールでは沢山の思い出とともに、仙台市民、ボランティア、スタッフの親切さともてなしに日本の良さを再認識したそうです。それは、以前コンクールに出場するため外国滞在した時、当たり前に感じていた日本の素晴らしさが身に沁みたのと似た体験だったとのこと。多くの外国からのコンテスタント達が、仙台で日本ファンになってくれたことが何よりも嬉しかったという片田さんの言葉に私も胸が熱くなりました。




広報宣伝サポートボランティア   岡

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