紀尾井 明日への扉
第42回 トリオ・エクス(ピアノ三重奏)
【日時】2025年2月27日(木) 開演:19:00~
【出演者】
トリオ・エクス(ピアノ三重奏)
リード希亜奈(ピアノ)
友滝真由(ヴァイオリン)
藤原秀章(チェロ)
【演奏曲目】
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 op.66
レベッカ・クラーク:ピアノ三重奏曲
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 op.8(1889年改訂版)
リード希亜奈(ピアノ)
友滝真由(ヴァイオリン)
藤原秀章(チェロ)
【演奏曲目】
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 op.66
レベッカ・クラーク:ピアノ三重奏曲
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 op.8(1889年改訂版)
アンコール/メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 第2楽章
まずは、プログラム中のトリオ・エクスさんの「ご挨拶」から、この日の演奏に寄せるコメントの部分を引用します。
私たちが目指す音楽の在り方は、お互いに対話し、その瞬間を共に楽しむことにあります。本日の演奏を通じて、その喜びを皆様と分かち合うことができましたら幸いです。本日は、メンデルスゾーン、クラーク、ブラームスの作品を演奏いたします。私たちが暮らすドイツの代表的な作曲家であるメンデルスゾーンとブラームスの情熱的で詩的な響きに加え、イギリスの女性作曲家、レベッカ・クラークのピアノ・トリオの魅力も存分に味わっていただければと思います。豊かな個性を持つ三つの作品をご堪能ください。
続いて、レベッカ・クラークのピアノ三重奏曲が演奏されました。初めて聴く作曲家でしたが、調べてみると、女性作曲家に対する偏見があった時代に生き、後半生は断筆せざるを得ないという、時代に苦しめられた人だったようです。このピアノ三重奏曲はドビュッシーとバルトークを足して、物々しさと不穏さで味付けされたような曲で、聴いていて少々緊張しましたが、興味深く鑑賞しました。3人は硬質な音色で緊迫しながら、刻々と様相が変化する曲の特徴をよく伝えてくれました。
休憩をはさみ、最後はブラームスのピアノ三重奏曲第1番でした。今回はブラームスが発表35年後に自身で改訂した版が演奏されました。有名な第1楽章の冒頭から、はやり丁寧に旋律が紡がれて、最後まで心地よく音楽に浸ることができました。また、全楽章を通して若々しいブラームスで、冒頭からフィナーレまで爽やかさが一貫していて、アンコールも含めて、心地よく、清々しい気持ちで聴き終えました。
ベルリンで活躍中の友滝さん。ソロやオーケストラとの共演もまた日本でぜひ聴かせてください!
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