仙台のコンクールで結ばれた友情が育むコンサート
第7回チャリティーコンサート for 仙台
オールショパンプログラム 〜バラードでつむぐ絆〜
出演: 米津 真浩、法貴 彩子、佐野 隆哉、鈴木 美紗、津田 裕也
演奏曲目:
バラード第1番op.23/ノクターン第2番op.9-2 (米津 真浩)
2つのノクターンop.37/バラード第2番op.38 (法貴 彩子)
バラード第3番op.47/ワルツ へ短調 op.70-2/
英雄ポロネーズ op.53 (佐野 隆哉)
ノクターン第8番op.27-2/幻想曲 へ短調 op.49 (鈴木美紗)
ノクターン第1番op.9-1/バラード第4番op.52 (津田 裕也)
アンコール/出演者5人の連弾による「故郷」
さて、この日の公演内容ですが、バラード全4曲を含むショパンの名作11曲を、5人のピアニストが弾き分けるという、とても贅沢なプログラムが組まれました。
米津真浩さんは「攻めのショパン」。ロマンティックで迫力に満ちています。曲の進行に従ってテンポを増し、情熱的かつ切れ味の鋭い演奏を繰り広げました。
法貴彩子さんは「癒しのショパン」。悠々と広がりのある演奏でした。静と動のメリハリはくっきりと描きながら、音楽の流れを大切にしていて、安心して音楽に浸れました。
佐野隆哉さんは「安定のショパン」。豪快な表現と繊細な詩情を使い分けつつ、華麗なテクニックに支えられた堂々とした演奏。特に英雄ポロネーズは圧巻でした。
鈴木美紗さんは「優美のショパン」。多彩な表現で、聴く人を優しい気持ちにさせる演奏でした。表現の美しさに加えて、音楽の大きさが更に増し、ダイナミズムも広がったように感じました。
津田裕也さんは「深みのショパン」。音楽の流れに精神性を感じさせる、内省的な表現で、この日のトリにふさわしい、引き込まれる演奏でした。
アンコールの前に出演者5人から、ご挨拶がありました。
鈴木美紗さん
今日はお忙しいところ、GW最後の土曜日にわざわざ、聴きにいらしていただき、ありがとうございます。私たちのチャリティーコンサートも今年で7回目を迎えることになり、すごく早いなと感じております。今回はショパンというピアノの王様のような、ピアノを弾いている人なら誰しも憧れるような曲が沢山詰まったプログラムをお送りしました。お楽しみいただけていたら、すごく嬉しいです。いつも一人ずつ、少しお話しさせていただいていますが、毎回プログラムをまとめるのはすごく大変です。皆さん別々に活動していて、なかなか会う機会もない中、話合いを続けていて、今回はショパンでまとまって、このような機会で弾くことができ、すごく満足しております。皆様のお手元にアンケート用紙がありまして、そこに皆さんのご意見をうかがう欄があります。もしよろしければ、次からの参考にさせていただきたく、アイディアがありましたらリクエストをお願いします。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
法貴彩子さん
本日はお越しいただきまして、ありがとうございました。今回で7回目ということで、友人から7回も続いたんだねと言われて、改めてびっくりしています。第1回を始めた時に、とりあえず10回までは続けようという意気込みで始めましたが、もう少しで10回目となりそうです。皆様、これからもよろしくお願いします。米津真浩さん
今日は皆さん、ありがとうございました。今、法貴さんがおっしゃっていました通り、まずは10回を目標としてきましたが、これからは10回といわず、20回、30回と重ねられるように頑張っていきたいと思っていますので、皆様、リクエストがありましたらアンケートにご記入よろしくお願いします。
津田裕也さん
今日は皆様、お越しいただきましてありがとうございます。僕は仙台出身なので、この仙台のコンクールをきっかけに出場してくれた皆さんで、このコンサートがこんなに続いていることが本当にありがたいと思いながら、今日も演奏させていただきました。これからもご支援いただけましたら本当にありがたいと思っております。よろしくお願いします。
佐野隆哉さん
お伝えしたいことは皆さんが全部言ってしまったので、私の方からお話しすることはあまりありませんが、昨年秋に宮城県の亘理町と言うところに復興支援コンサートに参りました。街中は瓦礫もなく綺麗になっているのですが、見た目の綺麗さですでに復興が進んだのかなと思うと、やっぱり違うのではと思いました。演奏会に来て下さった方々とお話しをしましたが、今まで有ったものが震災によって無くなったのを、もう一度元の通りに再生するということがどれだけ難しいことかと感じました。町のコミュニティも変わったし、住んでいる環境も全て変わってしまった。それを元の形にするには、まだまだ時間が必要かなと思いました。先ほど、10回、20回という話も出ましたが、本当は一日も早くこの様なチャリティーが必要なくなる日が来ることが一番ですが、まだまだ復興は進んでいない現状があるかと思います。7年近く経ちましたが、東京にいる我々も考えていかなければならない、一日も震災のことを忘れてはならないと切に思っております。プログラムにも書きましたように、2年前から仙台市に加え、「子どもの村東北」という団体に寄付をしています。ここは震災に遇った子どもたち、そしてそれを支援する家族のために頑張って支援をしている団体です。我々は仙台国際音楽コンクールの出場者で、仙台にお世話になったという感謝の気持ちを込めて、このようなチャリティーの演奏会を続けておりますが、やはり次の世代にも繋げていかなければいけないという想いで、2年前から「仙台市」に「子どもの村東北」を加えた、2つの機関に寄付をさせていただいております。終演後にまた出演者がロビーの方に参りますので、どうぞお気持ちを頂けたらと思います。そして、また来年、再来年とこのような活動を続けていけるよう、引き続きご支援のほど、よろしくお願いします。本日は誠にありがとうございました。
筆者は昨年よりスタッフとしても参加していますので、この日会場にお運びいただいたお客様からのアンケートに目を通す機会がありました。多くの方が、このコンサートを聴いた感想とともに、非常に多くの方が来年のコンサートで聴きたい曲やテーマに関するアイディアを綴って下さいました。これはこの日の成功を裏付けるものと同時に、来年以降のコンサートに寄せるお客様の期待が大きいことを示しています。このコンサート未経験の方、来年はぜひ、ぜひご参加ください!
筆者自身もこのような貴重な時間を毎年味わえる幸せを大切に、これからもこのコンサートをフォローしていきたいと思います。なお、チャリティーコンサートの実行委員会から、この日の収益金と募金をもとに、仙台市へ12万1680円、「子どもの村東北」へ12万1680円が寄付されたことが報告されました。
Charity Concert for Sendai 実行委員会公式ブログ
ちなみに、震災の年に開かれた第1回から今回第7回までの寄付金合計額は175万4815円となっています。毎回、仙台を常に忘れず心を寄せていただき、企画から開催までご苦労頂いているピアニストの皆さん、そしてご来場いただいたお客様に、仙台一市民として心より感謝申し上げます。
広報宣伝サポートボランティア 岡


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