1.第6回仙台国際音楽コンクール、ピアノ部門第2位
エヴァン・ウォンさん(アメリカ) インタビュー
仙台国際音楽コンクールに申し込まれたきっかけと想い出についてお聞かせください。
コンクールに出場することは、ピアニストにとって指揮者やオーケストラとのやりとりを経験することができる貴重な勉強の場です。また、その過程で体感する緊張感は、これから演奏活動を行っていく上で必要な経験になると思います。特に仙台国際音楽コンクールは課題曲が良かったこと、オーケストラと共演できるということが申し込みをした理由です。審査委員の先生方も有名で意欲的な方が多いということもありました。
共演させていただいた仙台フィルとはファイナルでラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏しました。この曲はオーケストラの負担が大きい作品で、ソリストとオーケストラの音が交錯する部分が多いのですが、とても正確でしっかりと演奏をしてくれたので、とてもよいステージになりました。出場期間中は練習ばかりでほとんど仙台を見る機会がありませんでしたが、牛タンがおいしかったことが印象に残っています(笑)。今日もぜひ食べたいです。
今回はカワイ音楽振興会主催のリサイタルツアーのために来日されました。仙台国際音楽コンクールでもカワイのピアノを使用されましたがウォンさんとカワイピアノとのめぐりあわせについてお聞かせください。
台湾の実家ではカワイのピアノを使っていました。大学のピアノはスタインウェイなので普段はそれを使っています。仙台国際音楽コンクール開催の2ヶ月前にドイツでマスタークラスがあり、カワイのピアノを弾く機会がありました。コンクールでは、初めからカワイにしようと思ったわけではありませんでしたが、弾いてみたらすごく良い音色が出て、ピアノから返ってくる音が自分に合っていると感じました。選んでいた課題曲にもすごく合っていて、ピアノ自体のコンディションもとても良かったということもありカワイを選びました。
ピアノを始めたきっかけは?
母が音楽教師で、姉もピアノを弾いていました。母親が購入するCDはクラシック音楽のものばかりで、自然とクラシック音楽を聴くようになりました。最初は、ヴァイオリンを3歳の時に始め、ピアノを習い始めたのは5歳の時でした。本格的にピアノに取組むようになったのは11歳の頃です。9歳の時、ホロヴィッツの演奏を映像で見て心を打たれました。彼のモスクワでの最後の公演で、ショパンの英雄ポロネーズの演奏だったと思います。派手なパフォーマンスで演奏するピアニストも多いですが、彼は体をさほど動かすことなく素晴らしい音色を聴かせていたのです。母は私が夢中になって聴き⼊る様子を見て、興味深く感じたと言っていました。
好きな作曲家を教えてください。
好きな作曲家はたくさんいますが、シューマンが大好きです。彼は音楽の力を借りて感情に訴える力がすごいと思います。他にはベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなどドイツの作曲家が好きです。特にブラームスの室内楽曲はほとんど演奏しています。音楽に哲学的な側面を多く持っていることが好きな理由です。
どのような演奏家を目指していますか?
もし私の演奏を聴きに来られた方が落ち込んでいたりしても私の演奏でその方の気持ちを良い方向に変えるような演奏ができたらと思っています。聴衆の皆さんの心に訴えかけられるような演奏をすることを常に心がけています。
趣味、休日の過ごし方について。
最近は休みがほとんどありません。趣味はバスケットボールです。今は指の怪我が心配なのでプレイはできませんが、テレビでNBAを観戦したりしています。他には卓球をしたりでしょうか。映画・博物館へ行くことも好きです。散歩も好きで、2時間位歩いたりもします。私が住んでいるシカゴ郊外は冬の寒さがとても厳しいですが、季節の良い時期には湖の周辺を歩きます。長時間歩くことはリラックスできて、気分転換にもなります。
今後のスケジュールについてお聞かせください。
4月にドイツのハノーファーと現在学んでいるノースウェスタン大学でのリサイタルがあります。8月には台湾でのブラームスの作品をプログラムにしたリサイタルが2公演あり、9月にはドイツでカワイ主催のコンサートに出演します。それから10月にノースウェスタン大学でベートーヴェンの三重協奏曲を演奏する予定があります。
最後に仙台市民の皆さんにメッセージをお願いします。
仙台には本当に良い印象しかありません。コンクールでは上位入賞することができましたし、接した皆さんもとても親切にしてくれて本当に感謝しきれません。これからも仙台に来る機会が増えれば嬉しいです。
〈取材協力:カワイミュージックショップ仙台〉
2.第6回仙台国際音楽コンクール出場者たちの活躍
コンクール会場で出会った、あの音、この音。皆さんの記憶に残った出場者の演奏会に足を運び、再び感動を味わってください (6回コンクール入賞者の他コンクールでの受賞とこれからの主な演奏予定をご紹介しています)。
【ヴァイオリン部門】
チャン・ユジン(優勝)
2017/6/23(金) 優勝記念ヴァイオリンリサイタル (浜離宮朝日ホール)
2017/6/25(日) 優勝記念ヴァイオリンリサイタル (日立システムズホール仙台)
2018/2/24(土)、25(日) 山形交響楽団第266回定期演奏会(山形テルサホール)
青木 尚佳(第3位)
2017/4/29(土) 静岡交響楽団第71回定期演奏会 (マリナートホール)
2017/5/20(土) 千葉交響楽団第101回定期演奏会 (習志野文化ホール)
2017/6/3(土) 大阪交響楽団名曲コンサート (ザ・シンフォニーホール)
2017/10/8(日) 岡山フィルハーモニック管弦楽団第54回定期演奏会
(岡山シンフォニーホール)
2018/1/19(金)、20(土) 仙台フィルハーモニー管弦楽団
第315回定期演奏会(日立システムズホール仙台)
2018/2/3(土) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
第52回定期演奏会 (ティアラこうとう大ホール)
メルエルト・カルメノワ(第5位)
2016年10月 第2回オレグ・クリサ国際ヴァイオリンコンクール
第3位入賞
2017/5/1(月) ボランティア・プロジェクトVol.23 「新緑の風に聴く」
(日立システムズホール仙台)
2017/5/4(木) エマイユ・フィルハーモニック第12回定期演奏会
(日立システムズホール仙台)
岡本 誠司(第6位、聴衆賞)
2016年10月 第15回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール
第2位入賞
2017/5/6(土) ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 公演番号366
"シャコンヌ"(東京国際フォーラム)
黒川 侑(聴衆賞)
2017/5/20(土) 西宮ロータリークラブ80周年ドリーム・コンチェルト
(兵庫県立芸術文化センター)
【ピアノ部門】
キム・ヒョンジュン(優勝)
2017/6/18(日) 優勝記念ピアノリサイタル(日立システムズホール仙台)
2017/6/22(木) 優勝記念ピアノリサイタル (浜離宮朝日ホール)
北端 祥人(第3位)
2017/5/16(火) ピアノリサイタル (宮城学院女子大学 ハンセン記念ホール)
2017/5/19(金)、20(土) 仙台フィルハーモニー管弦楽団
第309回定期演奏会(日立システムズホール仙台)
3.第6回仙台国際音楽コンクール優勝記念CD
~コンクールの感動をもう⼀度~
昨年、満員の聴衆を魅了した仙台国際音楽コンクールファイナルの演奏をもう一度体感することができるようになりました。ヴァイオリン部門優勝 チャン・ユジン、同じくピアノ部門優勝 キム・ヒョンジュン、2人のファイナルでの演奏が収録されたCDが好評発売中です。我らが仙台フィルハーモニー管弦楽団とのコンチェルトは心潤す演奏となっております。どうぞ、あの感動をもう一度、お聴きください!!
ヴァイオリン部門優勝
チャン・ユジン
【収録曲】
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ調
ヴァイオリン:チャン・ユジン
指揮:広上 淳一
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
〈商品番号 FOCD9732〉

ピアノ部門優勝
キム・ヒョンジュン
【収録曲】
モーツァルト:ピアノ協奏曲 へ長調 K459
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調op.15
ピアノ:キム・ヒョンジュン
指揮:パスカル・ヴェロ
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
〈商品番号 FOCD9733〉
【定 価】 各2400円+税 (2016年12月7日発売)
【取り扱い】 全国のCDショップ
【販売元】 株式会社フォンテック
【制 作】 公益財団法人仙台市市民文化事業団
〈写真提供:仙台市民文化事業団〉
ブログ版編集 広報宣伝サポートボランティア 岡









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