6月16日(木)、せんだいメディアテーク・オープンスクエアにて、コンクール関連事業のコンサート「チャレンジャーズ・ライヴ(ピアノ部門)」が開催されました。「チャレンジャーズ・ライヴ」とは仙台国際音楽コンクールで次の審査段階に進めなかった出場者の有志が出演し、市民の皆さんに演奏を身近に楽しんでもらう目的で開催されたコンサートです。第6回コンクールでのチャレンジャーズ・ライヴとしては既に2回開催されていますが、ピアノ部門では初めての開催となりました。
仙台市街地の開催とあって、多くのお客様がオープンスクエアに集まり、開演を待っていました。ステージの両脇にはコンクールとチャレンジャーズ・ライヴの幕が掲げられ、会場はコンクールの開催中の雰囲気に包まれました。
この日の司会も田原さえさん(ピアニスト、仙台国際音楽コンクール企画推進委員)でした。まずは田原さんからご挨拶がありました。
皆様、ようこそお越しくださいました。すっかり定着した感のあるこのチャレンジャーズ・ライヴですが、ヴァイオリン部門でも2回とも大変沢山のお客様にお越しいただきまして、素晴らしい演奏を聴かせていただきました。ピアノ部門も今日と22日と2回ございますけれども、本当にレベルの高い、素晴らしい演奏ばかりになると思います。今回の第6回仙台国際音楽コンクールですが、ピアノ部門では何んと270名のDVDによる応募がありまして、その中から予選に進まれた方が41名。残念ながら辞退者もありまして、34名の方が予選で演奏してくださいました。本当にハードルが高くて、40分のリサイタル形式という普通には考えられない様な予選内容を勝ち抜くと、更にセミファイナルがありまして、その後ファイナルではモーツァルトのコンチェルトの中でもあまり弾かれないレパートリーの曲が選ばれています。ほとんどの出演者がこのコンクールのために、あらためてモーツァルトを勉強なさったのではと思います。この様な非常にレベルの高いコンクールに参加してくださいまして、残念ながら次には進めなかった方々ですが、これからの演奏を聴いてお分かり頂けると思います。本当に素晴らしい方々ばかりです。どうぞ最後までごゆっくりお聴きいただきたいと思います。
最初の演奏者はヨアン・ディミトリュさん(ルーマニア)。曲はD.スカルラッティのピアノソナタ4曲でした。ヨアンさんには、お父様が日本人のハーフで歯科医をしておられる婚約者がいらっしゃいます。日本食は婚約者の方が、洋食の時はヨアンさんが料理をされるそうです。残念ながら彼女は仕事が忙しく、今日のコンサートは聴きに来られなかったのですが、30日に神奈川で行われるヨアンさん出演の熊本のためのチャリティーコンサートには駆けつけるそうです。ヨアンさんはるーぷる仙台で既に仙台市内も見て回ったとのことです。仙台はとても気に入ったので、次回のコンクールにもまた婚約者を連れて参加したいとコメントして下さいました。
2番目はゼバスティアン・ベラークダーさん(ドイツ)。曲はショパンの「幻想ポロネーズ」でした。 ゼバスティアンさんは2009年、ケーテン・バッハコンクールで優勝されています。大バッハとファーストネームが同じゼバスティアンさんに、ご両親はそれを意識して命名してくれたのでしょうかと田原さんが問いかけましたが、彼の両親は音楽に関係なく、心理学関係のことをされているそうです。また、バッハについての問いかけには、どの曲も素晴らしいですが、あえて選ぶならば「ゴールドベルク変奏曲」と「パルティータ第6番」がお気に入りとのことでした。この日の午前中、ホストファミリーの方と人生初めての牛タンを食べて非常に美味しかったのですが、素材が舌と聞いてビックリしたというゼバスティアンさん。仙台は人が本当に親切で素敵なところなので、是非また来てみたいと語ってくださいました。
3番目はラファエル・リープシュタインさん(ドイツ)。曲はプロコフィエフのバレエ「ロミオとジュリエット」から5曲。テレビコマーシャルにも使われている「モンタギュー家とキャプレット家」も含まれていて、会場のお客様も楽しまれているようでした。ラファエルさんは現在、ザルツブルグのモーツァルテウム大学で音楽を学んでいます。ザルツブルグは小さい街ですが本当に素晴らしく、音楽を勉強するにはもってこいの街だそうです。日本には初めてで、すごく気に入ったとのこと。単に人が親切だとか、周りの方が世話をしてくれる細やかな配慮の面だけではなく、他人に対して敬意を持ってお互い接していることに感心しましたと語ってくださいました。本当はもう少し長く日本にいて京都や東京なども見て帰りたいのですが、6月末に大学で試験を控えていて、すぐに帰らなければならないのが残念というラファエルさんでした。
休憩をはさんで、後半の最初はキム・ジヨンさん(韓国)。曲はシューベルトのピアノソナタ第13番の第1楽章とリスト「パガニーニによる大練習曲6番」でした。ジヨンさんは2回目の来日、仙台は都会の割には静かで緑に囲まれていて、自然が大変美しい街という印象とのことです。日本の食べ物は寿司とラーメンが好きで、チャーシューメンがお気に入りだそうです。この日はジヨンさんのお父様も、客席でチャレンジャーズ・ライヴにご参加頂きました。
この日の最後の出演者はマリア・ユーリンさん(イスラエル)。曲はラヴェル「鏡」より第3曲「海原の小舟」と第4曲「道化師の朝の歌」でした。マリアさんは非常に国際的な女性で、サンクトペテルブルグ生まれのイスラエル育ち、その後ドイツで音楽を勉強中とのことです。最初はハノーヴァーで学び、今はベルリン滞在中。田原さんとのドイツの話の中で、マリアさんはベルリンの壁が壊された前年に生まれたことが紹介されました。初めて訪れた日本の印象は感激の一言で、ドイツにも日本人の留学生が沢山いるし、多くの日本人ピアノストとも知りあいなので、日本についてはある程度イメージがあったのですが、実際来日してみて、日本人がお互いに敬意をもって生活していることやいろいろな細かい機械が全て順調に動いているメカニズムの素晴らしさに感激したそうです。
終演後は恒例のサイン会が開かれ、コンクール公式プログラム等を手にした聴衆の皆さんがサインを求めながら、出演者と楽しく語らいの時間を過ごしていました。
コンクールも終盤に差し掛かり、残りの関連事業も少なくなってきました。皆様、どうぞお見逃しなく!
6月21日(火)13:00~20:10
【会場】 日立システムズホール仙台 シアターホール
【入場料】 1日1,000円 (自由席)
チャレンジャーズ・ライヴ (ピアノ部門2回目)
【日程】 6月22日(水)
【会場】 日立システムズホール仙台 シアターホール
【要領】 入場無料(要整理券)
整理券配布開始は当日会場にて18:00~
♫ 開場18:30 ♫ 開演19:00
【出演予定の皆さん】
アリーナ・ベルク (ルーマニア)
ヨアン・ドラゴス・ディミトリュ (ルーマニア)
ハ・ドンワン (韓国)
浜野 与志男 (日本)
ジュリアン・マー (アメリカ)
本選チケットもピアノ部門ファイナル最終日とガラコンサートは完売しています。
広報宣伝サポートボランティア 岡









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