2014年10月4日土曜日
「せんくら2014」 始まりました!
10月3日、待ちに待った「せんくら2014」が始まりました。私は昨年スケジュールを少々詰め込みすぎて体力的、精神的にハードだったため、今年は少し余裕のある日程を組みましたが、それでも参加する公演数は14個です。
まずは今年も仙台市地下鉄の1日券を購入しました。平日は1日840円で乗り放題です。今日は合計4回地下鉄を利用したので、元が取れました。土日は1日券は620円ですので、ぜひご利用をおすすめします。
さて、本題に入ります。私は初日、4公演(プラス1イベント)を選択しました。以下に聴いた感想を記します。
やわらかな日陽しのなかで聴く、英国の香り漂うブレックファストコンサート
出演: 小川典子(ピアノ)
曲目: ハイドン/ピアノソナタ第60番「イギリスソナタ」
エルガー/愛のあいさつ
ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女、ヒースの荒野、人形のセレナーデ
小さな羊飼い、ピクウィック卿を讃えて
私が小川典子さんのライブを聴くのは初めてでした。この「せんくら」の為にわざわざロイヤルブルーをポイントにしたドレスを準備して臨んだ小川さん。「せんくら」にかける熱い想いを感じました。そして、各曲の前のトークが本当に面白い。ハイドンが大成功を収めたのにイギリスに定住しなかった訳、エルガーの結婚とイギリス階級社会、イギリスに憧れつつ英語が全く話せなかったドビュッシーなど、ユーモアと知性に満ちた内容にすぐに小川さんのファンになりました。演奏も繊細さと大胆が共存した躍動感にあふれたもので、色々なイマジネーションをかきたてられます。特にドビュッシーは心揺さぶられる演奏でした。最後に小川さんが画家に委託して作ってもらった黒猫のカードが紹介されました。東日本大震災の復興がまだ途上であることを小川さんが住んでいるイギリスの人々に知らせるためのカードで、売上のほとんどを寄付金にしているそうです。私も自分用と猫好きの友人のために4枚買いました。ここで皆さんにお見せしたい衝動が抑えられない位素敵なカードなのですが、画像を載せると著作権に触れそうです。小川さんの公演を聴かれる方は是非販売コーナーでチェックしてみて下さい。なお、小川さんの本日2日目の公演は完売しています。
セピア色の想い出が蘇る!シニア必聴!「我が心の青春クラシック」
出演: 神田将(エレクトーン) 齋藤翠(ソプラノ)
曲目: ワルトトイフェル/女学生
アンダーソン/ブルータンゴ、シンコペーテッドクロック
イヴァノヴィッチ/ドナウ川のさざ波
レハール/金と銀
シューベルト/野ばら、菩提樹、ます
ジルヒャー/ローレライ
ドヴォルザーク/家路
シベリウス/フィンランディア
昨年大感激した神田将さんの公演。今年は4公演のうち3公演のチケットを購入しました。「エレクトーン」という楽器の先入観を根底から覆す神田さんの演奏は体験してみなければ分かりません。一度その世界を知ったら、通り過ぎるのは難しくなります。今回の初日の公演は「せんくら」始まって以来というシニアをターゲットにしたプログラム。昭和、それも前半に愛された曲ばかりを集めた内容に、会場もシニアの方が多かったのですが、もちろん神田さんのファンも参加されていたように思います。昨年同様、最高にオシャレで落ち着いたステージマナー、ユーモアのあるトーク、温かい人柄を感じさせる物腰で45分を一つのショーの様にまとめる神田さんの公演は魅力に満ちていました。シューベルトとローレライのプログラムでは仙台在住のソプラノ歌手、齋藤翠さんが客演され、まっすぐで良く通る歌声を披露してくれました。斎藤さんの伸ばす音は本当に澄んでいて聴いていて心地よいのです。演奏された曲は調性に関わらず、甘酸っぱくて、どこか物悲しいようなせつなさを感じさせる曲で、今のシニア世代の方の青春とその時代を想像させられました。聴いている最中、今は記憶も怪しくなった父が持っていた古ぼけた堀内敬三著「音楽の泉」の本やヒュッシュの「冬の旅」のSP盤が不意に脳裏に現れて、思わず涙しました。神田さんの残りの公演は土曜日の1公演は完売ですが、日曜日の2公演(59、73)はまだ購入可能です。是非、衝撃のエレクトーン体験をおすすめいたします。また素晴らしい歌声を聴かせてくれた斎藤翠さんと斎藤さんが指導する「花は咲く合唱団」の「街なかコンサート」公演は10月5日(日)11:30~ヤマハミュージックリテイリング仙台店前にて行われます。
公演の合間に日立システムズホール仙台(青年文化センター)の物販コーナーで「ハチブオンプ」さんという素敵な音楽雑貨の店に出会いました。宮城県内(仙台市、山元町、多賀城市)の7つの福祉施設に所属する障がいを持った皆さんと全国86人の障がいを持ったアーティストの作品を集めた、今回の「せんくら」のために作られた小さなお店です。東日本大震災後、施設での仕事が少なくなったため、「モノづくり」を強化したり、新たに取り組んだりした皆さんは3年の時を経て、技術も段々と向上しました。今回は「せんくら」のために新たに制作された作品と、これまで作られた中から音楽に関連する作品が集められています。初日の売れ筋はチケットホルダー、一筆箋、クリップなどだったそうです。その他、ピンブローチ、ストラップ、ペンダント、アイフォンケース、子供服など、かわいくて思わず買わずにはいられない商品が並んでいました。もちろん、今回オススメの「せんくら」オリジナルクリアファイルもここで売っています。なお、今回の売り上げの5%は「音楽の力による復興センター」に寄付されるそうです。
私は少し早いですが、来年のカレンダーを衝動買いしました。カレンダーの日にちが五線譜の上に載っていてとてもオシャレで、来年自分のデスクの前に飾れば日々心癒されそうです。商品がバラエティに富んでいる分、それぞれの商品の数はあまりありません。残り2日間、商品の追加はないそうなので、これぞと思う商品は後悔しないように早めにゲットしましょう。
(公式FBの9月30日の記事に「ハチブオンプ」さんが紹介されています)
いよいよ、せんくら登場!ピアニスト中村紘子の世界②
出演: 中村紘子(ピアノ)
曲目: ベートーヴェン/ピアノソナタ第17番「テンペスト」
シューマン/アラベスク
ムソルグスキー/展覧会の絵
アンコール ショパン/ワルツ第3番、幻想即興曲
本当に舞台で目にするまで、本当に中村紘子さんが来るのだろうかと思っていました。コンサートホールの舞台袖の扉が開いて、中村さんが姿を見せると、満席の聴衆はもう興奮状態でした。ドレスにハイヒールの中村さん、恥ずかしそうな笑顔が本当に素敵です。演奏は時に激しく、時に揺れるように、時に疾走して、音楽の世界を自由に駆け巡って限りがありません。でも中村さんがどんなに激しい音を出しても、どこか不思議と水墨画のような色彩と静けさを感じるのです。これは日本人のピアニストが到達した一つの頂点なのかなと思いました。アンコールのショパンは55年の演奏活動によって行きついたであろう「音楽に遊ぶ」という境地に時を忘れました。大きな拍手に応え、何度もステージに戻ってきてくれた中村さん、ありがとうございました。その後のサイン会では並んでいる人がロビー内をほぼ一周する盛況で、今まで見たことがない光景でした。
仙台国際音楽コンクール優勝者デュオリサイタル
~仙台から花開いた2人の若きスター~
出演: 松山冴花(ヴァイオリン)
津田裕也(ピアノ)
曲目: ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ポンセ/エストレリータ
R.シュトラウス/ヴァイオリンソナタ
昨年はブラームスのソナタを聴かせてくれた、仙台のコンクール優勝者の2人。今年はリヒャルト・シュトラウスのソナタと名曲3曲という贅沢なプログラム内容でした。どの曲も素晴らしかったのですが、まずは津田さんソロの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、本当に素晴らしいものでした。津田さんの良さが全て詰まっていると言っても、言いすぎではありません。清潔、清冽、自然で心のこもった歌い回し、そして後半の盛り上がりは他の人が真似できない「津田さんの世界」です。メインのソナタもお二人の熱演を十分楽しみました。松山さんは弓の全ての部分を広く使う、豊かで芯がある美音で安定した音楽を作っていきます。それはゆったりとしたところも激しいところも変わらず、弦自体の音をこれだけしっかりと堪能させるヴァイオリニストはそういないと思いました。装飾的で面白い進行が多いピアノ伴奏部も津田さんはしっかりフォローしていました。多くの演奏家が津田さんをパートナーに選んでいる理由が納得できました。松山さんの公演は日曜日、メンデルゾーンのコンチェルトがあります。ホロデンコさんのモーツァルトのコンチェルトとセット、しかも指揮者が山田和樹さんという超魅力的なコンサートはいつ完売してもおかしくないでしょう。津田さんの公演はあと3つ。公演番号62と80がまだ参加可能です。
この日は最後に家族で「せんくら」コラボレーション企画、「長町遊楽庵びすた~り」さんでのディナーコンサートを楽しみました。野菜を中心にした自然で優しい味わいの料理は感激ものでした。メインの肉料理も温かくて心休まる味わい。古民家を再生した落ち着いた店内の雰囲気も素晴らしく、これからも度々使ってみたいと思いました。この日の出演者は鍵盤ハーモニカの吉田絵奈さんとギターの渡辺具義さんのお二人。これまた「鍵盤ハーモニカ」の先入観を覆す演奏でした。吉田さんの公演は4日土曜日に2公演あります。残念ながら公演番号42は完売ですが、22はまだ参加可能です。吉田さんの鍵盤ハーモニカ、聴かずに済ますと絶対後悔します。私はもうチケット購入済みです!
これから始まる「せんくら」2日目もご一緒に楽しみましょう。
広報宣伝サポートボランティア 岡





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