2017年3月5日日曜日

エヴァン・ウォン ピアノリサイタル レポート


3月4日、第6回仙台国際音楽コンクール、ピアノ部門で第2位入賞のエヴァン・ウォンさんのリサイタルツアーの最終日が仙台で開催されたので、聴いてきました。
 

エヴァン・ウォン ピアノリサイタル

2017年3月4日(土)14:00開演
カワイミュージックショップ仙台4階ホール

プログラム
 ショパン/3つのマズルカ op.59
 スクリャービン/ピアノソナタ第3番 op.23
 ラヴェル/ラ・ヴァルス
 シューベルト/ピアノソナタ ハ短調 D958
 アンコール
  ショパン/エチュード ホ短調 op25-5

コンクールの際、エヴァンさんはカワイSK-EXを使って入賞されたということで、今回はカワイ音楽振興会の招きで来日され、2月末より大阪、名古屋、東京を回って、この日仙台への凱旋公演となりました。会場にはコンクールファンや我々ボランティアを含む、多くの聴衆が参集して、熱気に満ちたリサイタルになりました。

リサイタルはカワイ音楽振興会様とエヴァン・ウォンさんの挨拶から始まりました。エヴァンさんはアメリカ、イリノイ州のエヴァンストン生まれ、ドイツの音楽演劇大学、アメリカのジュリアード音楽院、ニューイングランド音楽院を経て、奇しくも現在、そのエヴァンストンで研鑽を積まれていること、そして3日前の3月1日が誕生日であることが紹介されました。ファーストネームのエヴァンさんも生まれ故郷の地名から名づけられたそうです。マイクを握ったエヴァンさん、仙台のコンクールのことが昨日のように思い出されるとコメントされ、今回の来日が本当に嬉しそうでした。

最初のショパンでは、しっとりとした音色で、フレーズとフレーズの間を大切に、丁寧に音楽を紡いでいくような演奏でした。2曲目のスクリャービン、3曲目のラヴェルでは、コンクールの時を彷彿とさせる、きらびやかでブリリアントな音色で、フォルテの時は鮮やかなテクニックで大胆に、ピアノの時は密やかにささやくように、メリハリの効いたダイナミックな演奏を披露してくれました。

挨拶の中で、エヴァンさんは作品の意味を大切にして、それを音で表すことをモットーとしていることが紹介されましたが、後半のシューベルトのソナタでは、その言葉そのままに「エヴァンさんとピアノとの対話」を味わうことができました。シューベルトの切ないメロディーを一つ一つ大切に陰影を重ねて、観衆を感動に導いてくれました。私は特に2楽章と4楽章に心を動かされました。

アンコールでショパンのエチュードを弾いた後は、ホール入口で一人一人のプログラムにサインしてくれたり、聴衆のお子さんと気軽にカメラに収まるなど、エヴァンさんの人柄の良さがうかがわれ、我々ボランティアの間でも、是非また来日して、演奏を聴かせてほしいという声が上がっていました。

第6回のコンクール入賞者の来日は、エヴァン・ウォンさんが最初となりましたが、あと3ヶ月後には、第6回優勝のお二人、キム・ヒョンジュンさんとチャン・ユジンさんの優勝記念リサイタル(東京仙台)も開催されます。また、その前の5月には、ヴァイオリン部門第5位のメルエルト・カルメノワさんの来仙(ボランティアプロジェクト、他)も控えています。そして、日本人入賞者の北端祥人さん(リサイタル仙台フィル定演出演)と青木尚佳さん(仙台フィル定演出演)の来仙も決まっています。その他の入賞者も、きっと来日、来仙して演奏が聴ける日が来るだろうと想像すると、楽しみは尽きません。


3月下旬発行予定のボランティアによるコンクール広報紙「コンチェルト」では、エヴァン・ウォンさんへのインタビューを掲載予定です。ご期待ください!



カワイミュージックショップ仙台4階ホールでは、今度の土曜日、3月11日にもコンサートが開かれます。宮城県沿岸部の海岸防災林再生を目的とした植樹支援のためのチャリティーコンサートで、宮城県で生まれたり、学んだりした4人の若手ミュージシャンが出演します。是非、お運びいただければと思います。


*写真提供:仙台国際音楽コンクール事務局


広報宣伝サポートボランティア    岡

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