本日7月2日、宮城野区文化センターPaToNa(パトナ)ホールで仙台フィルチェロ首席の三宅進さんが音楽監修を務める室内楽シリーズ「Music from PaToNa」の公開リハーサルを聴講してきました。このリハーサルは明日7月3日の本公演「ひびきあう」のリハーサルの一部を一般公開したものでした。会場ではコンクールボランティア仲間と偶然に出会い、一緒に初めての室内楽のリハーサルを楽しみました。
舞台では最初に三宅進さんのご挨拶があり、その後、クラリネットのダヴィッド・ヤジンスキーさん、ヴァイオリンの小川有紀子さん、神谷未穂さん、ヴィオラの井野邉大輔さん、そしてチェロの三宅進さん(以上、すべて仙台フィル団員)によるウェーバー/クラリネット五重奏曲op.34のリハーサルが行われました。
このパトナホールは以前も記しましたが、響きが素晴らしく、室内楽にはこれ以上ないほど適しています。この日は演奏が止んでいる時の席移動が許されたので、私たちは中程の席と前の方の席と両方で聴いてみました。中程の席では楽器から直接聴こえてくる音と会場の反響する音が両方聴こえてくるのですが、前の方の席では楽器から直接聴こえてくる音がメインに聴こえてきます。座る席によって、聴こえてくる音が随分異なることを実感できたことは新鮮な驚きでした。他の曲の共演者である成田寛さん、小川和久さん(山形交響楽団団員)と仙台フィルのスタッフの方も会場の中を移動して、舞台の5人とやりとりして、会場の響き具合をチェックしていました。コンサートの成功までは多くの方の段取りが必要なのだと分かり、勉強になりました。
リハーサルは和やかな中、皆さんそれぞれ曲の部分的な強弱や表現などに意見を述べ合い、曲全体を形作っていきます。ヤジンスキーさんの自在でダイナミックスの大きなクラリネット演奏は、リハーサルといえども聴きごたえ十分で、明日の本番は間違いなく素晴らしい時間を満喫できることでしょう。この日、リハーサルやマスタークラスファンの私にはとても楽しく、幸せな一時でした。
明日7月3日の本番「ひびきあう」のプログラムを紹介します。
ハイドン/弦楽四重奏曲第74番「騎士」
ウェーバー/クラリネット五重奏曲 op.34
ブラームス/弦楽六重奏曲第1番 op.18
午後7時開演 宮城野区文化センター PaToNaホール
問合せ 宮城野区文化センター 022-257-1213
Music from PaToNa 公式Facebook
公開リハーサル最後の三宅さんのご挨拶によると、まだ若干明日のチケットがあるそうです。実は、私は明日やむを得ない用事があり、今回はリハーサルだけ聴いて本番を聴かない悪い客です。公開リハーサルを聴かせて頂いたご恩に報いるために、明日のコンサートを読者の皆様に心からおすすめして、このレポートを締めたいと思います。
広報宣伝サポートボランティア 岡

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