2014年8月4日月曜日

会田莉凡出演 「わくわく楽しい音楽会」



8月3日(日)、名取市文化会館で行われた「わくわく楽しい音楽会」を聴いてきました。この音楽会は宮城県名取市の市内11の小学校の4年生全クラスを対象にしたアウトリーチ(6月10日~20日)の連携事業として開催されたものです。当日は多くの子供たちも来場していましたが、ほとんどの子が最初から最後まで、静かに音楽を楽しんでいるのを見て、感心させられました。

この日、私がわざわざ聴きに行ったのは、第4回仙台国際音楽コンクールヴァイオリン部門に出場した会田莉凡さんが出演されていたからです。会田さんは昨年11月の仙台ニューフィルの定演以来でしたが、この日はトークの司会など、中心的な役割を務めていました。チェロの黒川実咲さん、ピアノの須関裕子さんもいろいろなコンクールでの入賞経験をお持ちで演奏活動に活躍されています。

この日、私は名取文化会館を始めて訪れました。白を基調にした美しい外観は青空に映え、内部も天井が高く、清潔で広々としていて、素晴らしかったです。話には聞いていたのですが、ホールの音響には驚きました。演奏が始まって、目が覚めるほどクリアーな音が聴こえてきた時、思わずサントリーホールで受けた印象を想い出しました。

Art for Kids@なとり
わくわく楽しい音楽会
~若きホープが奏でるフレッシュな調べ~

出演 会田莉凡(ヴァイオリン)
    黒川実咲(チェロ)
    須関裕子(ピアノ)

演奏曲目
 エルガー/愛の挨拶(トリオ)
 フォーレ/蝶々(チェロ&ピアノ)
 カサド/親愛なる言葉(チェロ&ピアノ)
 イザイ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番より第2楽章(ヴァイオリンソロ)
 プロコフィエフ/「ロミオとジュリエット」より3曲(ヴァイオリン&ピアノ)           
 ショパン/スケルツォ第2番(ピアノ)
 メンデルスゾーン/春の歌(トリオ)
 べートーヴェン/ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」(トリオ)
 メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」より結婚行進曲(トリオ)
 メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番より第1楽章(トリオ)
 ラフ/カバティーナ(アンコール:トリオ)

会田莉凡さんのヴァイオリンは中~低音の弦を力強く、爽快といっていい位バリバリ弾くのが魅力です。もちろん高音も安定していて美しいです。「ロミオとジュリエット」からの3曲は切れ味が冴えていて、胸がすく思いがしました。イザイのヴァイオリンソナタも超絶技巧を技巧と思わせないほど、難なく弾きこなしていたのはさすがです。舞台での様子もすでに貫禄さえ感じられて、昨年のニューフィル定演の時より、更に成長した姿を見せてくれました(もう、「成長」という言葉を使うのも失礼かもしれません)。司会をしている会田さんを見て、諏訪内晶子さんを連想しました。その訳は、司会をしている目が安定していて、客席をまっすぐ注視しているところが共通していたからです。彼女の自信の表れと言っていいでしょう。

黒川実咲さんのチェロは爽やか、明朗で、のびやかな音にとても好感を持ちました。音色も豊かで、後半アイコンタクトを使って他の2人と見事に融合した演奏を聴かせてくれて、アンサンブルが好きというコメントに納得させられました。髪飾りもとてもお似合いでした。

須関裕子さんのピアノは表現力があり、変化に富んでいるのですが、曲全体の統一感があるのが魅力です。アンサンブルでは場面転換が巧みで、曲のメリハリをしっかり誘導していて、素晴らしかったです。ソロのショパン「スケルツォ」でも、いろいろな表現を聴かせて、楽しませてくれました。

子供向けの音楽会とはいえ、プログラムも演奏も子供向けでなく、もちろん手抜きのない充実した内容に子供達も熱い拍手を送り、3人はアンコールもプレゼントしてくれました。ラフというスイスの作曲家による「カバティーナ」という曲で、その名を聞くのも、曲を聴くのも初めてでしたが、素敵な曲でした。

会田さんのブログを拝見すると、サイトウ・キネンをはじめとして、演奏会の予定が沢山入っているのが分かります。仙台のコンクール出身者がこの様に活躍されているのは、私たちにとってどんなに嬉しいことでしょうか。是非、一日も早くまた宮城にも来ていただき、力強い音色を堪能させてほしいです!



広報宣伝サポートボランティア   岡

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